路面清掃
路面清掃とは、道路や歩道、構内などの舗装された場所にたまった落ち葉、土砂、ゴミ、粉じんなどを取り除き道路を清潔かつ安全な状態に保つ作業です。
地域の道路環境や景観を守る、大切なインフラ支援業務の一つです。
機械(路面清掃車)を使って、道路上のごみやホコリを吸い取り清掃しながら走行します。
清掃車で吸引しきれないゴミがある場合は、助手席の1名が車を降りて手作業による清掃を行います。
※作業は通常2名のチーム体制で、安全確認や交通誘導を行いながら進めます。
路面清掃の重要性
路面清掃は「きれいにすること」だけでなく、さまざまな安全・環境面の効果があります。
<交通安全の確保>
→土砂や落ち葉、ゴミがたまるとスリップや転倒事故の原因になります。
とくに雨の日は滑りやすく、放置は危険です。
<排水機能の維持>
→路面に土砂や落ち葉がたまると、側溝や排水口を塞いで冠水の原因になります。
道路清掃は排水対策の一環でもあります。
<景観・衛生の向上>
→ごみが散乱した道路は地域の印象や衛生環境を悪化させます。
定期清掃により美しい街並みの維持に貢献します。
<環境負荷の軽減>
→粉じんや細かいごみは風で舞い上がり、大気汚染や健康被害の要因になります。
路面清掃車による集塵清掃で環境への影響も抑制できます。

作業前 作業中 作業後
路面清掃は、道路を利用するすべての人のために行う「目立たないけど欠かせない仕事」です。
清掃作業を通して、交通安全・街の美観・地域の快適な暮らしを支えています。
側溝清掃
側溝(そっこう)とは、道路や敷地の端にある雨水や排水を流すための溝のことです。
コンクリート製のフタ(グレーチング)で覆われていることが多く、普段は目立たない存在ですが、町のインフラに欠かせない設備です。
側溝清掃とは、この側溝に溜まった土砂・落ち葉・ごみ・泥・油分などを定期的に取り除く作業のことです。
専用の吸引車両(バキュームカー)や高圧洗浄機を使って効率よく行います。
<主な作業内容>
・側溝のフタを取り外す
・専用車両のホースで内部の汚泥、ごみを吸引
・必要に応じて洗浄、ブラシ清掃などで仕上げ
・フタを元に戻し、現場の確認、完了
作業は通常2~4名のチーム体制で行い、交通や安全面に十分配慮しながら進めます。

側溝は「あまり見えないけれど非常に重要な排水設備」です。
側溝清掃を行うことで防止できるトラブル
<雨水の排水不良を防止>
→ 側溝が詰まると道路の冠水や浸水の原因になります。
<悪臭・害虫の発生を予防>
→ ヘドロやごみが腐敗すると悪臭や蚊・ゴキブリの発生源になります。
<施設や住居の水害防止>
→ 工場や住宅の敷地内への水の逆流を防ぎ、建物や設備を守ります。
< 美観・衛生の維持>
→ 汚れた側溝は見た目も悪く、地域全体の景観・衛生環境に影響を与えます。
側溝清掃は、目立たないけれど地域の暮らしに欠かせないインフラ維持の仕事です。
自然災害や気候変動のリスクが高まる中、側溝の定期的な清掃・維持管理はますます重要性を増しています。